標高約3000mで気持ちよく眠っていると、ガサゴソとゆう物音とその後テントを勢いよく明ける音、そしてバシバシ!!と体を叩かれいきなり起こされた。
犯人は高橋一喜。kazuki takahashiだ
「おのれ高橋め…」と思いつつ僕もテントから顔を出すと上にはブワー!!っと満天の星空が広がっていた。
…クソすげぇ
標高3190m日本第二位の北岳に登り始めてから僕は何回もこの言葉をつぶやいていたと思う。
ゴー!!っと勢いよく流れる水。
包み込まれそうな緑や
今にもこっちに向かってきそうな岩
下では見たことのないような雲
3000mでの夕日、御来光
ゼェハァ…ゼェハァ言いながらも全てが刺激的でテンションは上がりっぱなしだ。
山はこんなにも綺麗なのかと、まだまだ登山経験の浅い僕には衝撃的だった。
山頂付近のキャンプ場で目前に広がる雲海や真っ赤な夕日を見ている時は言葉が出なかった。ただただ自分の小ささを感じることしかできなかった
テントで一泊して次の日の朝御来光を眺めてから出発。相変わらず高いところで食べるカップヌードルは美味い。
出発して1時間ほどで山頂に到着。その後に待っていのは山を下る作業。
実は僕は下りが好きじゃない。登りでは標高3000mでも走る元気があるくらいテンションが高いのに、下りになったとたんのテンションの下がりようは自分でもすごいと思う。今回も下りに関しては高橋に着いていくのに必死であんまりいい思い出がない。
それでも何度でも山に行きたいと思うのはあんな綺麗な場所に立てることは街にいては絶対にありえないことだし、山にいる時の自分が1番素になっていると思うからだ。
山であった人達はみんな僕達と同じようにゼェゼェ言いながら登ったり下ったりしていたがみんな楽しそうで生き生きしているように見えた。
これは僕の勝手な意見だけれど若い人ほどもっと山に登るべきだと思う。標高の高さなんて関係なしにゴチャゴチャ言わず、何も考えずに近くの山でいいから登るべきだと思った。
今回も本当に本当に楽しい登山だった。高橋君ありがとう。